株式会社Scalar(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO兼COO:深津航、代表取締役CEO兼 CTO:山田浩之)は、改ざん検知性とスケーラビリティを有する分散データベースであるScalarDLにおける新しいメジャーバージョン3.0を公開しました。 ScalarDL 3.0では、新しい改ざん(ビザンチン故障)検知機構であるAuditorが追加され、改ざん検知が可能なデータベースアプリケーションの開発がさらに容易になりました。 加えて、ScalarDB 3.xへの対応を行い、ScalarDLは多様なデータベース上での稼働が可能となりました。
ScalarDLは、改ざん検知性とスケーラビリティを有する分散データベースソフトウェアです。 これまで、改ざん等の任意の故障(ビザンチン故障)を検知するために、ScalarDM (Ordering)と呼ばれる機構が提供されておりましたが、3.0においては、新たな改ざん検知機構として、Auditor機構が加えられました。 これにより、スケーラビリティや性能を損なうことなく、改ざん検知を行うデータベースアプリケーションの開発や運用がさらに容易に行えるようになりました。
また、ScalarDLにおいてScalarDB 3.xへ対応を行うことにより、ScalarDLはScalarDBが対応する多様なデータベース上での稼働が可能となりました。これにより、ScalarDLを用いたアプリケーションは高いポータビリティを実現します。 例えば、初期はScalarDLアプリケーションのデータベースにMySQLを利用し、当該アプリケーションの利用者数やアクセス数が増えた際に、データベースを高いスケーラビリティを有するAzure Cosmos DBやAmazon DynamoDBへ移行するということが、アプリケーションの書き換えなしに行うことが可能となります。
今後は、引き続きScalarDLの高性能化を高機能化を行いつつ、次世代の改ざん検知性を有する分散データベースに向けて、研究開発を推進していく予定です。
ScalarDBとは
ScalarDBは、汎用的なトランザクションマネージャおよびトランザクションインターフェースです。Apache License 2.0の元で公開されています。
ScalarDLとは
ScalarDLは、「高い改ざん検知性」「高いスケーラビリティ」「強い一貫性」等の性質を併せ持つScalar社独自のデータベースソフトウェアです。
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