株式会社Scalar(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO兼COO:深津航、代表取締役CEO兼 CTO:山田浩之)は、汎用的なトランザクションマネージャであるScalarDBにおける新しいバージョン3.5をリリースしました。 ScalarDB 3.5は、これまでのCRUDインターフェースに加え、新たにGraphQLインターフェースによる宣言的な問合せを可能とします。また、下位のデータベースとして、Microsoft SQL ServerおよびAmazon Auroraを対応し、加えて、内部処理の並列化による高速化を実現しています。 これらの改良により、さらなるユーザビリティの向上と利用者の増加を目指します。
Scalarは、多様なデータベース上で稼働する汎用的なトランザクション管理機構であるScalarDBにおける新しいバージョン3.5をリリース致しました。 これまでのScalarDBにおいては、手続き的に問合せを行うCRUDインターフェースのみがサポートされていましたが、バージョン3.5においては、宣言的な問合せを可能とするGraphQLインタフェース*1をサポートしています。 これにより、ScalarDBアプリケーションの開発がより直感的かつ容易になることが期待されます。
また、バージョン3.5においては、対応データベースにMicrosoft SQL ServerおよびAmazon Auroraが追加されました。 現状の対応データベースは、MySQL, PostgreSQL, Oracle Database, Microsoft SQL Server, Apache Cassandra, Amazon DynamoDB, Amazon Aurora, Azure Cosmos DB, およびこれらと互換性のあるデータベース(Cassandra互換のScyllaDBなど)であり、さらに多種多様なデータベース上でポータブルな(データベース非依存な)アプリケーション開発ができるようになりました。
さらに、内部処理の並列化による高速化(レイテンシの低下およびスループットの向上)を実現しています。
今後は、ScalarDBのさらなる利用を促進すべく、SQLインターフェースや、分析基盤への接続アダプタの開発、データベースの移行等を支援する移行ツールの開発等を行う予定です。
*1: 現状においては、GraphQLインターフェースは商用ライセンスにおいてのみ利用可能です。
ScalarDBとは
ScalarDBは、汎用的なトランザクションマネージャおよびトランザクションインターフェースです。Apache License 2.0の元で公開されています。
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