株式会社Scalar(本社:東京都新宿区、代表取締役:深津航(CEO/COO)/山田浩之(CEO/CTO)、以下、Scalar社)と、株式会社電縁(代表取締役社長:加藤 俊男、以下 電縁)は、Scalar社の提供する分散型台帳ソフトウェアScalar DLTの開発において協業することで合意いたしました。
協業の背景
ブロックチェーンをはじめとする分散型台帳の技術はここ数年で認知が広がり、従来の中央集権型から分散型、相互認証型の取引システムへの移行を加速させる技術として、幅広い業界から注目が集まっています。 こうした中Scalar社は、分散型台帳ソフトウェア「ScalarDLT」を2018年10月1日にリリースしました。ScalarDLTは、電子署名が付与されたスマートコントラクトを、分散トランザクションの形式で実行することで、高い耐改ざん性とスケーラビリティを実現するデータベースソフトウェアです。 一方、電縁はブロックチェーン技術の種類を問わず、事業化コンサルティング、システム構築、実証実験支援といったサービスを提供してきたノウハウがあります。 今回ScalarDLTを用いたサービスのためのシステムを構築するにあたり、両社の協業により作業の効率化・高品質化およびシステムの安定性・安全性を向上することを目指します。
ScalarDLTの優位性
ScalarDLTは、Scalar社における分散システムやデータベースに関する豊富な経験と高い技術力に基づき開発された製品です。 電縁では、これまでにEthereum、Hyperledger Fabric等のプラットフォームを使用してのブロックチェーン利用システムの開発を行ってきましたが、構築の容易性、柔軟性、運用時の信頼性などに課題を感じておりました。 既存の分散型台帳技術の課題を解決し、耐改ざん性とスケーラビリティを両立する独自のアプローチに優位性があるため、課題解決の手段としてScalarDLTの導入が有効であると考えています。
想定されるScalarDLTの活用イメージ
ScalarDLTが有する高い耐改ざん性やスケーラビリティ、低いレイテンシ、システム開発の容易性、基盤としての安定性等の特性を活かし、個人情報管理や保険や電力等をはじめとする契約管理等の高い信頼性が求められるシステムへの応用が見込まれています。
両社の役割分担と提供内容
本協業において、Scalar社はScalarDLTを用いたシステム構築のために必要な情報及び技術的な支援を行い、電縁は、ScalarDLTを用いたシステム構築のサポート並びに各種アプリケーションの設計・開発及び実装を行います。 また今後はシステムインテグレーション領域だけでなく、コンサルティング領域での協業体制の強化も検討していきます。
導入事例
両社は、住友生命保険相互会社のマーケティング業務支援において、ScalarDLTとONEWEB(*)を活用したシステムの提供を開始しています。
*ONEWEBは、電縁が国内販売を開始したタイAvalant Global Co.,Ltd.のアプリケーション開発プラットフォーム製品で、モバイルアプリケーション開発に求められる技術スキルを大幅に緩和することで、非エンジニアにアプリケーション開発の可能性を与えるものです。
株式会社電縁について
会社名:株式会社電縁 代表者:代表取締役社長 加藤 俊男 所在地:東京都品川区西五反田1-21-8 KSS五反田ビル7階 設 立:2000年7月 事 業:システムコンサルティングサービス、システム開発 資本金:3,500万円 連絡先:TEL:03-5759-8955 FAX:03-5759-8956 URL:https://www.denen.com
株式会社Scalarについて
会社名:株式会社Scalar 代表者:代表取締役 深津航(CEO/COO) / 山田浩之(CEO/CTO) 所在地:東京都新宿区袋町5-1 Faro神楽坂 209号室 設 立:2017年12月 事 業:分散型台帳ソフトウェアの研究開発および提供 URL:https://scalar-labs.com
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